以下は、クレバーの家庭教師が共有する、中学受験をするお子さんに、考える力をつけ、効率的に学習してもらうためのマニュアルの一部です。

1 すべての科目を通して、「考える力」と「効率的な学習方法」を身に着けていただくための基本的な手順

(1)考える力をつける手順

① 理解していない事項を発見した時の対応(原則・お子さんの論理的思考の補助)

まず、授業で、たくさんの基本的な質問をお子さんにし、これへのお子さんの解答によって、お子さんが理解していない事項を発見します。

「理解していない事項」を発見したときには、お子さんの目線で、その事項を理解してない原因となる場所(分岐点)まで遡ります。そして原則として、お子さんに、その分岐点を示し、分岐点での思考がどうして間違っているかを、質問を交えながら、分かりやすく説明します。

② トップクラスの考える力(論理的思考力)をつけるために

なお、お子さんに、トップクラスの子供の考える力(論理的思考力)を身に着けるため、場合によっては以下の手順を踏みます。

「理解していない事項」についての説明を留保したまま(お子さんに分岐点を示すか否かはケースバイケースです)、同一単元の周辺知識や、「理解していない事項」と論理構造が似た事項についての質問と説明を行います。そして、周辺知識や論理構造が似た事項と、「理解していない事項」の関係を考えてもらいます。これを繰り返すことにより、お子さんに、新たに理解しにくい事項に直面したときに、周辺知識や論理構造が似た事項との関係を考えて、自ら理解する姿勢と能力を身に着けていただきます。思考力とは、理解しにくい事項に直面した時に、その事項の周辺知識や論理構造が似た事項をできるだけ早く・広く思い浮かべ、理解しにくい事項との関係を合理的に考えることにより、理解することができる能力といってもよいでしょう。クレバーは、お子さんにトップクラスの思考力を身に着けていただきます。

③ 思考経済

しかし、考えても解決しない、純粋に固有な知識を要する事項も存在します。このような事項についてはその旨を指摘(区別)した上で、これについては覚えるしかないと説明します。

これにより、お子さんは思考力をフル回転すべき場合と、固有の知識を要する場合の区別を考えるようになり、思考経済をも身につけることができるようになります。

④ わからない問題への効率的対処法

これらの過程で、効率よく学習するための方法(例えば、分からない問題を分からないものとして認識し、マークした上で、とりあえず放置して前に進み、その後周辺知識がついたらマークした問題に再度戻って考えるなどする方法)をお子さんに身に着けていただきます。

(2) 記憶(効率的な繰り返し)の重要性

① 記憶力がないとのお悩みのお子さんへ、「大丈夫です。あなたは効率的にしつこく繰り返していないだけです。」

経験上、ほとんどのお子さんは、復習の重要性とその方法を学ばない限り、復習がとても下手です。そして、復習の重要性と方法は、学校でもほとんど学びません。その結果、多くのお子さんは、勉強したことを時間の経過によってほとんど忘れ、忘れた事項について、再度長い時間をかけて勉強しなければならない非効率的な事態に陥ります。これは、お子さん自身の「自分は記憶力が劣っていて頭が悪いんじゃないの?」という劣等感につながります。言うまでもなく、この劣等感は勉強にとって有害です。

「記憶力」には、個人差がありますが、私たちの長い経験で言えば、「記憶力が悪い」と思っている・思われているお子さんのほとんどは、効率的、かつ、しつこい繰り返しができていないだけです。生まれつき、かなり記憶力の良いお子さんでも、私たちのもとで効率的な繰り返しができるようになった普通のお子さんにはまずかないません。

② クレバーが教える、「効率的、かつ、しつこい繰り返し」

私たちは、①一度やったことを授業中に何度も「楽しく」問いかける(場合によりますが、1分後、3分後、10分後など)ことによって、記憶が時間とともに薄れていくこと、短期間の繰り返しによってこれを防ぐことができること、を具体的に体験していただきます。また、②家庭学習でも効率的な繰り返しの計画を私たちが立てて、お子さんに実行してもらいます

この①授業中の繰り返しと、②学習計画での繰り返しによって、効率的に記憶を定着させる習慣をつけます。そして、同じことを時間をかけて再度勉強する無駄をなくし、「自分は頭悪いんじゃないの?」という劣等感を払拭します。

効率的な繰り返しの習慣は、効率的な勉強の中核を構成します。

2 各科目のマニュアルの一部

 算数

(1) 算数の重要性

中学受験では、算数の問題が最も難しく、点差がつくので、合否を分ける最も重要な科目です。お子さんにとっての得意科目にしなければいけません。

(2) お子さんの弱点に応じた指導の必要性

私たちは、まず、問題を解いているときのお子さんの表情、鉛筆の動かし方などから、お子さんの問題へのアプローチの仕方を読み取り、①問題文から問題を解くために必要な情報を的確にとらえているか(問題文の言いたいことをイメージできているか)、②頭の中の知識を問題文に利用する準備ができているか、③特定の難しい問題を解くために必要な知識があるか、などを把握することから始まります。

お子さんが問題を見てフリーズしているときには、①②③のいずれかの段階で思考が立ち止まっているのか、問題を解くための思考が少しずつ進んでいるのかわかりにくいので、その状態がしばらく継続してから、「今どんな感じ?」「どこでよくわからなくなってる?」と丁寧に聞きます(言葉遣いが丁寧という意味ではありません。お子さんの思考の邪魔をしないという意味です)。

そして、この問いかけに対する答えからお子さんの弱点を把握しても、算数では、「それはこうなんだよ。」という形で正面から教えることはできるだけ避けます。特に算数ではお子さん自身の考える力・考える癖をつけることが最も重要だからです。

そこで、お子さんの弱点を、お子さんと一緒に分析し、弱点ごとに対応します。弱点は、問題文へのアプローチの仕方に対応して、3つに大別できます。

  • ① 複雑な問題文の意味を把握できないケース(実はこの段階でつまづくお子さんが多いです)
  • ② 複雑な問題文に頭の中の基礎的知識を当てはめることができないケース
  • ③ ②まではできるが、一流校の難問を解けないケース、に分けられます。

① 複雑な問題文の意味を把握していないお子さんへの指導法

問題文の意味を把握していないお子さんに対しては、問題演習のときに、解けない問題文についてその問題文についてのお子さんのイメージを聞きます。

イメージが不十分なときには、もう一度問題文を読んでもらいます。今度は問題文にアンダーラインを引いてもらったり、登場人物を囲ったり、図を描いてもらったりして、問題文への意識を高めます。これらの方法により、問題文で問うていることと、読み落としとの関係に自ら気づいてもらう訓練を続けます。

これを数多くの問題について続けることによって、問題文の読解・イメージ力を高めるとともに、問題文のパターンにも慣れていただきます。

② 問題文に頭の中の知識を当てはめることができないお子さんへの指導法

問題文に頭の中の知識を当てはめることができないお子さんへは、問題を解く段階に応じてほんの少しのヒントを出しながら一緒に解いた後、この問題を解くために必要な基礎知識はなんだったか、お子さんが気づいていなかったのはどの知識だったか、なぜ気づかなかったのか、を振り返ることを繰り返します。

なお、お子さんによっては、基礎的知識を問題に当てはめる訓練が足りていない場合も多いです。その場合には、過去にやった問題集を利用して、問題のパターンごとに基礎的知識を当てはめる訓練をします。受験の算数では、1つのパターンに習熟する(必要な基礎的知識をこのパターンに完全に当てはめることができるようになる)ごとに点数が伸びていきます。1つずつのパターンに習熟し、これをゆっくり増やしていって、受験に必要なすべてのパターンをこなします。

その後、ランダムなパターンを出題する問題をたくさん解くことにより、パターンごとに頭の引き出しから、問題を解くために必要な基礎的知識を瞬時に選び出してあてはめる能力を身につけてもらいます。この訓練をすると、多くの学校の入試問題で全体の6割を占める「基礎から考える問題」については、ほとんど点数を取れるようになります。

なお、ケアレスミスの多いお子さんは、②の弱点の変形ととらられます。ケアレスミスの多いお子さんは、一般に、頭(勘)がよく、短時間で1つ1つのパターンの重点部分を理解しただけで前に進み、すべてのパターンをこなしたお子さんに多いです。対策としては、数多くの問題を解くことにより、個々のアイテムに習熟することが効果的です。

計算力に問題があるお子さんも②の弱点の変形ととらえてよいでしょう。各校の入試問題の冒頭の計算問題を集中的に解き、計算間違いのパターンを整理して繰り返さないようにすること、が最も効果的な対策になります。

③ 超一流校で出題される難問だけが解けないケース

家庭教師はこのような難問を、さらに二つに分類する意識を持たせるようにします。

すなわち、出題者が基礎的な知識に加えて子供にとって身近なことを応用できるかを問うているような問題(頭を必死にひねれば正解にたどり着く良問)なのか、そのような応用の余地もない「特殊な知識、解法」(解法パターン)を知らないと正解にたどり着けない悪問なのかです。この分類が意識できると、基礎知識の問題へのあてはめとそれを前提とする難しい問題への身近なことの応用こそが大事なのだと気づき、それを前提としない悪問についてはそのようなものだと認識するようになります。これで、いわゆる「地頭」が鍛えられる下地ができます。

この分類を意識すると、お子さんは、難問のうちの身近なことをヒントにできる良問をたくさん解くことにより頭を鍛えることに集中します。ここまで来るとトップクラスの仲間入りです。どうしてもさらに上を目指すのならば、この段階までを他人よりも優れたものにした上で、悪問をそれと認識しつつ解くことになります。ただ、コストパフォーマンスの観点から、ほとんどの方にはお勧めしません。

 国語

国語については、まず、「読む力」をつけることに重点をおきます。

そして、読む力の具体的内容は、国立情報学研究所の新井紀子教授が行っているリーディングスキルテストのテスト項目にしたがい、①主語述語などの文の構成要素の関係、②「それ」「これ」などの指示語が何を示すか、③二つの文が同じ意味か、④未知の概念について記述された文章について、文の構造理解を前提に、経験などを活かして文の意味の推測ができるか、⑤文と図形やグラフを比べて内容が一致するか、⑥定義を読んで、それと合致する具体例は何か、の判断能力とします。

この力は、実は算数などの問題をすばやく正確に読んで問題文の意図を理解する前提になもりますが、そればかりでなく、中学受験後の高校受験・大学受験や、その後の人生にも大きな影響を与える可能性の高いものです。

この、読む力をつけるため、教科書や演習問題の問題文などの文章を読むにあたって、家庭教師が、適宜①から⑥をお子さんに問いかけます。

これと平行して、たくさんの問題にあたり、問題に慣れていただきます。

随筆や物語文の問題では、最初は音読してもらい、作者の気持ちになりながら解いていきます。音読は意識を文章に集中する力をつけるために最適です。

お子さんがそれまで直面したことの少ない論説文の問題では、特に、読む力(前掲①から⑥)が重要になります。そして、論説文の中でも、特に最近さまざまな有名校で出題される、およそ小学生が知るわけのない難解なテーマや概念の内容を文章から推測させる問題については、私たちの分析では、問題文全体を見渡して、その論理構成を正確に把握し、これに常識や経験を総動員することによって、難解なテーマや概念の内容をできるかぎり推測し、これを手がかりに問題を解くという、④の応用による方法を利用すると、非常に点数に結びつきやすいです。そこで、授業では、①から⑥の問いかけに加えて、④の応用能力を強化すべく、接続詞や、論説文の一般的な構造の理解から、文章の論理構成を把握するテクニックなどをマスターしてもらいます。

 理科・社会

理科・社会では、とにかく面白い授業にして飽きさせません。

社会では「なぜ」を重視し、できるだけ暗記科目というイメージを払拭します。

理科では、理解すれば解ける問題と、どうしても暗記しなければならない事項を明確に区別し、「これはこう考えれば解けるよね。でもこれは覚えなきゃどうにもならないからこれだけは覚えようね。」とそれぞれに応じてお子さんに説明します。

3 クレバーは、どの家庭教師も最高の授業を提供します

私たちクレバーの家庭教師は、すべての家庭教師が、以上のマニュアルに従い、最高の授業を提供します。私たちの、「楽しくやる気にさせる、質問してほめる」、最高の授業を利用して、お子さんを成功させてください。

私たちの家庭教師に、もしご興味がありましたら、お気軽に、無料体験授業をご検討ください(→「無料体験授業について」をご参照ください。)

お子さんの受験をあきらめかけている親御さんへ

お子さんは、まだ間に合います。私たちが間に合わせます。志望校の合格発表の場でお子さんを笑顔にするために、できるだけ早く、私たちにお電話ください。①お電話いただいても、②無料体験授業を受講し、③私たちの家庭教師を依頼するとお決めになっていただくまで、こちらから連絡することはありません。お電話した親御さんを嫌なお気持ちにさせたり、お電話したことを後悔させたりすることは絶対にありません。

家庭教師のクレバー(年中無休 10:00~23:00)

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