スタッフブログ(P):直前期のお子さんに、実力を発揮し合格していただくために
受験真っただ中、直前期のお子さんをお持ちのご家庭の親御さんは、本当に様々な感情が渦巻いていると思います。たとえ良い結果が生じているご家庭でも、これからのラスボス(第一志望校)に向けて緊張感が高まっていることと思います。ましてや、あまり良い結果の生じていないご家庭では、大事なお子さんのことゆえに、気が気でないと思います。
全てはお子さんの成功のためです。これまでうまくいかなかったとしても、決して親御さんが悲観することなく、お子さんには力強い笑顔で、安心感を与え続けてください。
毎年、多くの受験するお子さんを見させていただきますが、正直に言って、多くのお子さんは、本番では、9割程度の実力を発揮できれば良いほうです。
合格のためには、実力以上を発揮するというより、周りの受験生が自滅する中で、普段通りの実力を発揮することが大事なのです。普段通りの実力を発揮できれば、それまで合格推定点をとっていなかったお子さんでも成功するのです。
受験生の自滅する理由の多くは、本番でのケアレスミスです。非常に残念ですが、本番ゆえの緊張感が原因と考えられる問題文の読み間違いが多いのです。その他、日常の学習では気にしない細かいことにこだわって時間不足になるなども結構見られます。両者ともに合格にとって最大の敵です。
これを防ぐために、直前期は毎日、本番さながらの演習をすることをお勧めします。
あえて、中学受験では数学・国語、高校受験では英語・数学について、本試験の時間の8割程度の時間内で、過去問や、同程度のレベルの他校の問題を解きまくるのです(出題者は毎年、他校の問題を研究し、特に目新しい問題については、そのエッセンスを次年度の自分の学校の問題に取り入れようと考えます。)。
この時に、とても大事なのは、合格推定点が取れなくても、「8割程度の時間だったのだから、この点数で当たり前だよ。短い時間でこんなによくできて、大したものだよ。」と、お子さんを褒め、勇気づけてやることです。
最後まで、親御さんが気持ちを崩すことなく、お子さんに寄り添ってあげてください。
※ なお、今年の大学入試共通試験の英語では、発音問題や文法問題が影を潜め、読解力がこれまでとは比較にならないほど重視されるに至りました。とにかく、長い文章を早く読解し、内容を理解することが重視されています。これはビジネスユースに適合的な、実践的な出題内容になったと評価でき、これからもこの傾向が続く可能性が高いと考えられます。
高校入試でもこの傾向が影響を与え、読解問題の量が増えることが十分考えられます(ただし、高校入試程度の英文法は、いわば常識として、これからも問われ続けると考えられます。)。
高校入試英語の長文読解では、以前は文章を全部読まなくても、パラグラフの最初や文章の主語に着眼するだけで正解に達することのできる問題が多かったのですが、最近は、そのような説き方をすると、間違えるように工夫した出題傾向が散見されます。高校入試の問題を解き終わったお子さんも、英語の長文読解については、すべて読んでいるか、お子さんにご確認することをお勧めします。